過程的なノート

Twitterをしています。アカウントは、@kfrtofe

在日ロシア人とウクライナ人に対する日本について思うことがあった

在日ロシア人とウクライナ人に対する日本について思うことがあった

2022/05/28


ウクライナでは悲劇が繰り返されている。このウクライナとロシアの戦争はいつまで続くのだろうか。誰かこの戦争を止めることが出来ないものだろうか。そんな事を思う日が続く。テレビなどを見ているとウクライナから日本に避難してきた者について報じているものがあった。一方で、日本にいるというロシア人が現在のロシアについて、批判しているものがあった。ここで少し感じる事があった。日本国はロシアに対する制裁を課している。欧米の対露制裁に協調したかたちになった。さらにロシア大使館にいる外交官などに国外退去を求めた。


4月8日、森健良外務事務次官は、ミハイル・ユーリエヴィチ・ガルージン駐日ロシア連邦大使を呼び、8名の駐日ロシア大使館の外交官及び通商代表部職員の国外退去を求めた(✳︎外務省ホームページから)。


欧米の国々も次々にロシア大使館の外交官を追放している。日本政府のロシアに対する施策の変化は、こういった動きに協調したものとなっている。


日本の政策の変化は仕方がないところがあるだろう。そのために理解できる。しかし、外交官を国外退去にすることについて少し引っかかるところがあった。外交的な交渉は戦時下でも必要ではないか。こういった観点から、安易に歓迎できない。


こういう状況であるから、日本にもいるロシア人やウクライナ人について、思うことがある。日本にいるロシア人がプーチン大統領を批判するという番組内容についてである。ロシア国内で、プーチン大統領を批判する者がいるという報道があった。当然、ロシア人の中にも現在のロシアの体制について批判的な意見を持つ者がいるのだろう。しかし、ここは立ち止まって考えてほしい。私たちがいるのは日本といわれる地域である。一応、民主主義の国となっている。ロシアでは、大統領の権力が強化されているようだ。メディアへの規制が強化されているという報道があった。


日本にいるロシア人が母国であるロシアの現状についてどう思っているのかは気になるところである。しかし、日本にいるロシア人に安易にロシアについてどう思うのか訊くという行為については引っかかる。日本で母国であるロシアやプーチン大統領を批判しているロシア人がいるという。彼らは、ロシアに帰ることが出来るのだろうか。大丈夫なのだろうか。心配になるのだ。きっと日本にいるとロシアに対する非難や批判を目にすることが多くなっていることだろう。ウクライナに侵攻したのはロシアであるので当然、日本ではそうなった。そして、ソ連邦崩壊前の東西冷戦時は、日本はソ連と対立する西側の一員だった。彼らの置かれた環境とはそういうものだ。特にメディアはここのところをきちんと考えて番組を制作しているのだろうか。気にかかっている。


現在、欧米、そして日本は、ロシアに対して厳しい。ロシアに制裁を課している。こういったことを日本にいるロシア人は、きっと日常的に感じていることだろう。そういった在日ロシア人をカメラの前に無理強して、立たすようなことをしてはいないだろうか。カメラを向ける時は、きちんと配慮して意見を訊いているのだろうか。日本にいるロシア人やウクライナ人に奇異な視線をむけるような状況を生み出してはいないだろうか。ロシア人やウクライナ人を差別するようなことが生じてはいないだろうか。

思い出してほしい。COVID-19による感染症が拡大してパンデミックになった。医療関係者や感染症の陽性者に対して一部であろうと思うが差別が生じた。こういったことは小さなこととして片付けてよいはずはない。ここは、戦場となっているウクライナから遠く離れた日本である。ここで、ロシア人やウクライナ人に対する差別は必要ない。ましてや、ロシア人とウクライナ人が争う必要はない。